毎日の疲労感に、どう向き合う?生活習慣とサプリの選び方

「しっかり寝たはずなのに、疲れが抜けない…」そんな悩みを抱える人が年々増えています。疲労の原因は、単なる睡眠不足だけではありません。西洋医学では栄養やホルモン、自律神経の乱れが、東洋医学では気・血・水や五臓のバランスの崩れが影響すると考えられています。本記事では、両方の視点から疲れの原因と対策を解説し、あなたに合ったサプリや改善法を見つけるヒントをお届けします。

1. 「ちゃんと寝ても疲れが取れない」…その原因とは?

「7時間寝てるのに、朝スッキリ起きられない」
「週末にたっぷり休んでも、月曜がつらい」
そんな“慢性的な疲労”を感じる人が、年々増えています。

原因は「寝不足」だけではありません。むしろ、睡眠時間を確保していても疲れが抜けない場合、体や心の“深い部分”に何らかの負荷がかかっているサインかもしれません。

よくある3つの原因

① 栄養不足(とくにエネルギー代謝に必要なビタミンやミネラル)

日々の食生活が偏っていると、エネルギーを効率よく作り出せなくなります。特に、ビタミンB群・鉄・マグネシウムなどは疲れやすさと直結している重要な栄養素です。

② 自律神経の乱れ

ストレスやスマホによる睡眠の質の低下、運動不足などで、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れると、休んでも回復しにくくなります。

③ ホルモンバランスの乱れ

副腎や甲状腺の働きが弱まることで、コルチゾール(ストレス耐性を保つホルモン)や甲状腺ホルモンが不足し、全身のだるさや気力低下が起こることもあります。

一時的な疲れと、慢性的な疲れの違い

  • 一時的な疲れ:寝れば取れる。運動後・仕事の後など。
  • 慢性的な疲れ:睡眠・休養では取れない。朝からだるい、気分が重い、何をしても回復しない。

こうした慢性疲労が続くと、心身のバランスが崩れ、将来的にうつや生活習慣病のリスクにもつながる可能性があります。

2. 西洋医学から見る「疲労の正体」

現代医学では「疲労」は単なる“エネルギー切れ”ではなく、細胞レベルでの機能低下や、神経・ホルモンの乱れによって起こるものと考えられています。

ここでは、西洋医学的に注目されている主な原因を4つご紹介します。

エネルギーの産生力が落ちている

私たちの体は、食べた栄養をもとにミトコンドリアで「ATP(エネルギー分子)」を作り出しています。
しかし、ビタミンB群やマグネシウム、鉄分などの栄養素が不足していると、ATPの産生がうまくいかず、エネルギー不足となります。

ビタミン・ミネラルの欠乏

次のような栄養素は、体の代謝や神経伝達に不可欠です:

  • ビタミンB群:糖質・脂質をエネルギーに変換
  • 鉄:酸素の運搬。鉄不足=細胞の酸欠
  • マグネシウム:神経の興奮抑制・代謝に関与

これらの栄養素が欠乏すると、体は十分に機能できず、疲れやすさが慢性化していきます。

ホルモンバランスの乱れ(副腎・甲状腺)

疲労に関係する重要なホルモンに以下の2つがあります:

  • コルチゾール:ストレスに対処する「副腎ホルモン」。分泌低下すると朝起きられない、だるい、集中できない。
  • 甲状腺ホルモン:新陳代謝を活性化。低下すると、全身の代謝スピードが遅くなり、慢性的な疲労・むくみ・体重増加が起こる。

こうしたホルモンの乱れは、加齢・ストレス・生活習慣の乱れによって徐々に進行していきます。

神経伝達物質のアンバランス

心の疲れも無視できません。やる気や集中力の源となる神経伝達物質が不足すると、「何をしても疲れる」「楽しく感じない」といった状態になります。

  • セロトニン:精神の安定に関与。日光・運動・トリプトファンで増加
  • ドーパミン:やる気・意欲の源

これらがうまく働かないと、疲労感だけでなく、うつ状態や不眠などの症状にもつながることがあります。

つまり、疲労の背景には「単なる寝不足」ではない、体の中の機能的な不調が隠れていることが多いのです。

3. 東洋医学で見る「疲れ」とは?

東洋医学では、疲れの原因を「気・血・水(津液)」の不足や流れの滞り、五臓(肝・心・脾・肺・腎)のバランスの乱れといった視点から捉えます。

同じ「疲れ」という症状でも、その背景にある内臓の不調や体質が異なれば、対処法も異なるという考え方です。

気・血・水のバランスが崩れると、疲れが起きる

  • 気(き):生命エネルギー。不足するとやる気が出ず、だるさを感じやすい。
  • 血(けつ):体を滋養する血液。不足すると顔色が悪くなり、めまいや冷えが起きる。
  • 水(すい):体液やリンパなどの水分。流れが悪くなるとむくみや重だるさに。

この3つは互いに連携して働いており、どれか一つが不足したり滞ったりすると、他も影響を受けて疲労感として現れます。

五臓から読み解く「疲れのタイプ」

東洋医学では、五臓(肝・心・脾・肺・腎)がそれぞれ役割を持ち、心身のバランスを支えていると考えます。

  • 肝(かん):ストレス処理、血の貯蔵。疲れるとイライラ、目の疲れ、眠りが浅くなる。
  • 心(しん):精神活動。動悸、不眠、不安などが現れる。
  • 脾(ひ):消化吸収。脾が弱ると食欲不振・だるさ・手足の重さが出やすい。
  • 肺(はい):呼吸と免疫。浅い呼吸・風邪をひきやすい。
  • 腎(じん):生命エネルギーの源。腎が弱ると慢性疲労・冷え・老化のサインが出る。

「気虚」「血虚」「腎虚」など、体質ごとの疲労パターン

東洋医学では、疲れの種類を体質別に分類することで、より的確なケアができると考えます。

  • 気虚:エネルギー不足で、朝からだるく、声に力がない。風邪もひきやすい。
  • 血虚:血が足りない状態。立ちくらみ、肌荒れ、不眠などが起こりやすい。
  • 腎虚:エネルギーの根本が弱っている状態。慢性的な疲労、足腰のだるさ、老化の兆し。

こうした体質の違いを知ることで、「自分に合った疲労ケア」が見えてきます。

4. 【体質チェック】あなたの疲れはどのタイプ?

「疲れ」と一口にいっても、原因は人それぞれ。自分の体質や症状を知ることで、より効果的なケアが可能になります。

以下のチェックリストで、あなたがどのタイプの疲れに近いかを確認してみましょう。

気虚タイプ(エネルギー不足)

  • 朝からだるい
  • 食後すぐに眠くなる
  • 声に力がない
  • 風邪をひきやすい
  • やる気が出ない

血虚タイプ(血の不足)

  • 顔色が青白い・くすんでいる
  • 立ちくらみやめまいがよくある
  • 髪がパサつく・抜けやすい
  • 肌が乾燥しやすい
  • 不眠や夢を多く見る

肝タイプ(ストレス疲労)

  • イライラしやすい
  • 目が疲れやすい・充血しやすい
  • 肩こりや頭痛が多い
  • 生理前に情緒が不安定になる(女性)
  • 夜になると寝つきが悪い

腎虚タイプ(深部のエネルギー不足)

  • 疲れが長引く、なかなか回復しない
  • 足腰がだるい・冷えやすい
  • 夜間の頻尿やトイレが近い
  • 耳鳴り・物忘れが気になる
  • 老化を感じる兆候が増えた

当てはまる項目が多いものが、あなたの“疲れタイプ”のヒントになります。

次の章では、それぞれのタイプに合った栄養素や漢方、サプリメントを紹介します。

5-1. 気虚タイプ:エネルギーが不足しがちな人に

気虚とは、東洋医学でいう「エネルギー不足」の状態。西洋医学でいうと、栄養代謝の低下や慢性的な疲労に近い状態です。

朝からだるい・声に力がない・風邪をひきやすい…という症状がある方は、体の中で“気”が不足しており、エネルギーをうまく生み出せていない可能性があります。

● 東洋医学的アプローチ

  • 黄耆(おうぎ):気を補い、免疫力を高める代表的な生薬
  • 人参:エネルギーを生み出す力を高め、胃腸の働きを助ける
  • 補中益気湯:気虚体質に広く使われる漢方薬

● 西洋医学的アプローチ

  • ビタミンB群:糖質をエネルギーに変換。疲労回復の基本
  • マカや高麗人参:アダプトゲンとしてストレス耐性や活力をサポート
  • クエン酸・L-カルニチン:細胞のエネルギー代謝をサポート

● 編集部おすすめサプリ(気虚向け)

  • マカ+ビタミンB群配合の活力系サプリ
  • 高麗人参エキス配合ドリンク(ノンカフェイン)
  • 和漢素材入り・補中益気湯由来の栄養補助食品

「疲れが取れないけど、検査では異常なし」と言われる方は、こうした“気の不足”が関係しているかもしれません。
まずは、体の中からエネルギーを生み出す土台を整えることが大切です。

5-2. 血虚タイプ:立ちくらみ・顔色が悪い人に

血虚とは、東洋医学でいう「血の不足した状態」。西洋医学でいうところの「貧血」や「血行不良」に近く、特に女性に多く見られます。

顔色が悪い、立ちくらみがある、爪が割れやすい、髪がパサつく、不眠や夢が多い…そんな症状がある方は、血が足りていない可能性があります。

● 東洋医学的アプローチ

  • 当帰(とうき):女性の体を整え、血の流れを良くする代表的な生薬
  • 地黄:血を補い、体を潤す
  • 当帰芍薬散:冷え性・貧血・疲れやすさに用いられる漢方薬

● 西洋医学的アプローチ

  • 鉄分(特にヘム鉄):酸素を全身に運ぶ役割。吸収率が高く、貧血改善に効果的
  • 葉酸:造血に関与し、妊娠中の女性にも重要な栄養素
  • ビタミンC:鉄の吸収を助ける

● 編集部おすすめサプリ(血虚向け)

  • 鉄+葉酸+ビタミンCがバランスよく配合された女性向けサプリ
  • 冷えやすい人に向けた当帰・生姜・漢方ブレンドの和漢サプリ
  • 疲れ+不眠に悩む方向

    5-3. 肝タイプ:ストレス・イライラ・目の疲れが気になる人に

    肝(かん)タイプの疲れは、東洋医学では「気の巡りの停滞」や「肝の不調」が原因とされます。現代で言えば、ストレス過多や自律神経の乱れが主な背景です。

    イライラする、感情の起伏が激しい、目が疲れる、肩こり・頭痛が多い、月経前に体調が崩れる(女性)などの症状がある場合は、肝タイプの疲れかもしれません。

    ● 東洋医学的アプローチ

    • 柴胡(さいこ):ストレスを発散させ、気の巡りを良くする代表的な生薬
    • 加味逍遥散(かみしょうようさん):情緒の安定、イライラ・緊張型の疲れに有効な漢方薬
    • 牡丹皮・香附子:気と血の滞りを解消

    ● 西洋医学的アプローチ

    • マグネシウム:神経の興奮を抑え、リラックス効果を促す
    • ビタミンB6・GABA:ストレス耐性をサポートし、精神の安定に寄与
    • ルテイン:スマホやPCによる目の疲れをケア

    ● 編集部おすすめサプリ(肝タイプ向け)

    • マグネシウム+GABA配合のメンタルケアサプリ
    • 和漢ブレンドの加味逍遥散由来のリラックス系サプリ
    • 目の健康+ストレスケアに特化したルテイン×ビタミンB群サプリ

    「いつもイライラして疲れる」「寝つきが悪い」「頭が重い」と感じるときは、肝のエネルギーの流れが滞っているサイン。
    ストレスの“内向き蓄積”を解消することが、心身の疲労回復の鍵になります。

    5-4. 腎虚タイプ:慢性疲労・冷え・老化サインがある人に

    腎虚(じんきょ)とは、東洋医学で「生命エネルギーの貯蔵庫」である腎の機能が低下している状態を指します。
    現代的には、加齢やストレスにより代謝や回復力が落ち、慢性疲労やホルモンバランスの乱れが起きているイメージです。

    疲れがなかなか取れない、足腰がだるい・冷える、夜中に何度もトイレに起きる、耳鳴り・物忘れが増えた、白髪や老化が気になる…そんな症状がある人は、腎のエネルギーが弱っている「腎虚」タイプかもしれません。

    ● 東洋医学的アプローチ

    • 六味地黄丸(ろくみじおうがん):腎の働きを補い、老化や疲労をケアする代表的な漢方薬
    • 鹿茸(ろくじょう):生命力を高める高級生薬、精力・体力低下の回復に
    • 地黄・山薬・茯苓:腎を補う「腎精」強化の生薬群

    ● 西洋医学的アプローチ

    • コエンザイムQ10:細胞内のミトコンドリアでのエネルギー産生に不可欠
    • L-カルニチン:脂肪を効率よくエネルギー化する働きがある
    • 亜鉛:ホルモンの正常な分泌・免疫力維持に重要

    ● 編集部おすすめサプリ(腎虚向け)

    • コエンザイムQ10+L-カルニチン配合のエネルギー系サプリ
    • 六味地黄丸や鹿茸を含む漢方ベースの体力強化サプリ
    • 亜鉛+セレン入りの男性機能サポートサプリ

    「疲れが長引く」「最近、老け込んできた気がする」そんなサインは、体の“深部”からのSOSかもしれません。
    腎のエネルギーを回復させることで、疲れにくい若々しい体づくりが目指せます。

    6. 【体験談】実際に試してみた人の声

    実際にサプリや漢方を取り入れて、疲れを改善できたという方の体験談をご紹介します。

    ケース①|毎朝ぐったりだった私が、気虚向けサプリで朝が軽くなった

    30代 女性/会社員

    毎朝、布団から出るのが本当にツラくて…。
    仕事中も集中力が続かず、午後になると頭がぼーっとする日々。検査では異常がなく、原因が分からず悩んでいました。

    そんなとき、気虚タイプの疲れに合った「高麗人参×ビタミンB群」のサプリを試してみたら、1週間後には朝のだるさがかなり軽減。
    続けていくうちに、通勤中も足取りが軽くなってきて「これかも!」と実感しました。

    ケース②|立ちくらみ&冷えがつらかった私に、鉄+当帰サプリがぴったり

    40代 女性/主婦

    以前から立ちくらみや手足の冷えがひどくて、午後は動けないこともしばしば。病院で「貧血気味」と言われたものの、薬が合わず悩んでいました。

    東洋医学の“血虚”タイプだと知り、当帰配合のサプリとヘム鉄を合わせて飲み始めたところ、少しずつ元気が戻ってきました。
    今では、買い物や家事も前よりサクサクこなせて、本当に助かっています。

    ケース③|疲れとイライラがセットだった私に、漢方系リラックスサプリが効いた

    20代 男性/IT系

    仕事でのストレスや人間関係のイライラで、心も体も常に緊張状態。目の奥が痛くなったり、夜に眠れなくなることも多かったです。

    「肝の不調かも」と思い、加味逍遥散由来の漢方サプリを試してみたら、数日で心の緊張が少しずつ緩み、夜も眠れるようになってきました。
    今はルテインとマグネシウムのサプリも併用して、ストレスとうまく付き合えるようになっています。

    7. 編集部おすすめ!疲労回復に役立つサプリ&漢方5選

    ここでは、体質や疲労タイプに合わせて編集部が厳選した、今注目の疲労回復サプリ・漢方アイテムを5つご紹介します。

    1. マルチビタミンB群+高麗人参配合サプリ(気虚タイプ)

    朝から元気が出ない、気力がわかない人におすすめの活力系サプリ。
    高麗人参とビタミンB群が代謝とエネルギー産生を強力にサポートします。

    2. 鉄+葉酸+ビタミンC配合の女性向け栄養サプリ(血虚タイプ)

    立ちくらみや冷え、顔色の悪さが気になる方に。
    吸収性の高いヘム鉄に加えて、造血サポートに必要な栄養素がバランスよく配合。

    3. 加味逍遥散+GABA+ルテインブレンド(肝タイプ)

    ストレスで疲れるタイプにぴったり。情緒の安定を助ける加味逍遥散に、現代人に不足しがちなGABAや目のケア成分ルテインをプラス。

    4. コエンザイムQ10+L-カルニチン配合エナジー系サプリ(腎虚タイプ)

    慢性的な疲労感や加齢による回復力の低下をサポート。
    細胞レベルでエネルギーを生み出す成分をしっかり補えます。

    5. 和漢素材ブレンドのオールインワン体質改善サプリ(複合タイプ)

    「どのタイプにも少し当てはまる…」という人には、複数の生薬や栄養素を総合的に配合した和漢ベースの総合サプリがおすすめ。

    ※各商品には詳細レビュー記事もございます。自分のタイプに合ったものをぜひチェックしてみてください。

    8. 疲れにくい体をつくるために見直したい生活習慣

    サプリや漢方は、あくまでも「サポート役」。
    本当に疲れにくい体をつくるには、日々の生活習慣を整えることが欠かせません。

    ここでは、東洋医学と西洋医学の両面から見た、実践しやすい習慣をご紹介します。

    ① 睡眠の質を高める

    • 22〜24時までに就寝する(東洋医学では「腎」が休まる時間帯)
    • 寝る2時間前までにスマホやPCをオフ
    • 副交感神経を優位にするため、就寝前に深呼吸や白湯がおすすめ

    ② 食事は「整える」意識で

    • 朝はエネルギー源になる炭水化物+たんぱく質+B群を意識
    • 夜は胃腸に負担をかけない温かくて消化の良いものを
    • 毎食「色のバランス」を見て、白・緑・赤・黒・黄を意識(東洋的食養生)

    ③ 自律神経を整える習慣

    • 朝日を浴びて体内時計をリセット(セロトニン活性化)
    • 1日10分のウォーキングで「気の巡り」を促進
    • 湯船に15分、38〜40℃のぬるめで副交感神経が優位に

    ④ 「頑張りすぎない」意識も重要

    心と体はつながっています。
    「ちゃんと休むこと」も、立派な健康管理のひとつです。

    東洋医学では「未病=まだ病気になっていないが、兆しがある状態」を重視します。
    だからこそ、疲れを放置せず「小さな異変」に気づき、ケアしていくことが大切です。

    9. よくある質問(Q&A)

    Q1. サプリと漢方は併用しても大丈夫ですか?

    基本的には併用可能ですが、同じ成分が重複していないか確認しましょう。
    特に医薬品の漢方を服用している場合は、医師・薬剤師に相談すると安心です。

    Q2. どれくらい続ければ効果が出ますか?

    体質改善や栄養の補給には時間がかかります。
    多くの方が2〜4週間ほどで変化を感じ始める傾向があります。
    継続は力なり。3ヶ月を目安に続けてみるのがおすすめです。

    Q3. 疲労回復サプリは朝と夜どちらに飲むのが効果的?

    目覚めやすく、日中に元気を出したい場合は朝食後が最適です。
    寝ている間の回復を促したい場合は、夕食後〜就寝前でもOKです。
    商品のタイプや目的に合わせて調整しましょう。

    Q4. 市販のサプリとクリニック処方の違いは?

    クリニック処方のものは成分の配合量が高かったり、医師の管理のもと使えることが強みです。
    一方、市販サプリは日常的に続けやすく、価格的にも導入しやすいという利点があります。

    Q5. 飲み忘れたらどうすればいい?

    基本的には思い出したタイミングで1回分だけを服用してください。
    「2回分を一気に飲む」などは避けましょう。

    10. 用語解説|漢方・栄養素のカンタン辞典

    ここでは記事内に登場した用語を、初心者の方にもわかりやすく解説します。

    気虚(ききょ)

    体のエネルギーが不足している状態。だるさ、やる気が出ない、風邪をひきやすいなどの症状が出る。

    血虚(けっきょ)

    血が不足している状態。顔色の悪さ、立ちくらみ、乾燥肌、不眠などに影響。

    腎虚(じんきょ)

    体の根本的なエネルギー源である「腎」の働きが低下した状態。慢性疲労、老化、耳鳴り、腰のだるさなどが出やすい。

    補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

    東洋医学の代表的な漢方薬で、気を補い体力を回復させる。気虚タイプの疲労に使われる。

    当帰(とうき)

    女性の健康をサポートする代表的な生薬。血を補い、巡りを良くし、冷え・貧血・月経トラブルにも使われる。

    加味逍遥散(かみしょうようさん)

    ストレスによるイライラや不安、女性のホルモンバランスの乱れを整える漢方薬。肝タイプに有効。

    ビタミンB群

    エネルギー代謝に不可欠な水溶性ビタミン。疲れやすい、集中力が続かないといった人に重要。

    コエンザイムQ10(CoQ10)

    細胞のエネルギー産生に関与する成分。加齢とともに体内量が減少し、補うことで元気をサポート。

    アダプトゲン

    ストレスへの耐性を高める天然成分の総称。マカ、高麗人参、ロディオラなどが代表例。

    GABA(ギャバ)

    リラックスを助ける神経伝達物質。ストレスが多い現代人に注目されている成分。

    11. まとめ|体質を知ることから始まる、本当の疲労対策

    「しっかり寝ているのに、なぜか疲れが取れない」

    そんな悩みの裏には、体質や生活習慣、栄養の不足、そしてストレスの蓄積といった、さまざまな原因が複雑に絡んでいます。

    西洋医学の視点で不足した栄養素を補い、東洋医学の知恵で気血水や五臓のバランスを整える。
    その両面からアプローチすることで、今よりもっと「疲れにくい体」を手に入れることができます。

    まずは自分の疲労タイプを知ることから始めてみてください。
    そして、自分の体に合ったサプリメントや生活習慣を取り入れていきましょう。

    「何となくつらい」を放置せず、今日からできる小さな一歩を。

    あなたの心と体が、もっと軽やかに、もっと健やかに動き出すことを願っています。

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